プロジェクト概要
Project Overview
第2段階 CO2分離・回収型酸素吹IGCC実証(CO2分離回収・液化プロセス実証含む)
CO2分離・回収型酸素吹IGCCの概要
ガス精製後の石炭ガス化ガスの一部を分岐して、付設したCO2分離回収設備へ送ります。シフト反応器にて石炭ガス化ガス中の一酸化炭素(CO)を、触媒を用いて蒸気(H2O)と反応させ、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)に変換し、CO2吸収塔で CO2のみを分離回収します。分離回収後の石炭ガス化ガスは水素(H2)濃度が高いH2リッチガスとなり、ガスタービンへ送られ燃料として活用されます。
実証試験設備/概略フロー
低温作動型サワーシフト触媒実証
シフト反応における蒸気添加量を低減し、より高効率に分離回収するため、脱硫前の石炭ガス化ガスを低温でシフト反応させる「サワーシフト触媒」の実証試験を行い、長時間運転による触媒の長期信頼性などを検証します。
実証試験設備概要(CO2分離回収設備)
実証規模 | 処理ガス量:石炭ガス化ガスの17%程度 |
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COシフト方式 | スイートシフト(脱硫後ガスを反応) |
CO2吸収再生方式 | 物理吸収方式 |
実証試験スケジュール(CO2分離回収・液化プロセス実証含む)
実証試験目標
項目 | 目標 |
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基本性能(発電効率) | 新設商用機(1,500℃級IGCC)において、CO2を90%回収しつつ、発電効率40%(送電端、HHV)程度の見通しを得る。 |
基本性能(回収効率・純度) | CO2分離回収設備におけるCO2回収効率※1:90%以上、回収CO2純度:99%以上 |
プラント運用性・信頼性 | CO2分離回収型IGCCシステムの運用手法を確立し、信頼性について検証する。 |
経済性 | 商用機におけるCO2分離回収の費用原単位について技術ロードマップ※2に示された費用原単位をベンチマークとして評価する。 |
※1.CO2回収効率〔CO2分離回収設備単体のCO2回収割合〕:(分離回収されたCO2ガスのC量/分離回収設備導入ガスのC量) × 100
※2.次世代火力発電の早期実現に向けた協議会(2015年6月に経済産業省が設置)にて策定された次世代火力発電に係る技術ロードマップ